マンハッタン区イーストハーレムの低所得者向け賃貸アパートの所有者が、部屋を宿泊施設として違法に貸出、利益を得ている賃借人に対し法的措置を取ることを明らかにした。
米紙デイリーニュースによると、アッパー・マンハッタンに複数のアパートを所有するマンハッタン・ノース・マネージメント社は、同社が所有するレキシントン・アベニュー1900番地の18階建てビルの6G号室の3ベッドルームの賃貸アパートの賃借人が、昨年の夏から違法ホステルを運営していることを知ったという。同室は、ホテル予約サイト「ブッキング・ドット・コム」で、各ベッド1泊199ドルで貸し出されているという。サイトにベッド数は表示されていないが、1部屋に二つの2段ベッドを置いた写真が掲載されている。同ビルの134室あるアパートの内、6G号室を含む119室は低所得者向け連邦住宅補助金を受けており、月額家賃は通常より約2000ドル安い1017ドルで賃借されている。
同社代表ジョセフ・タール氏は、「このような行為を見逃すわけにはいかない」とし、同ビル借家人組合代表アルビン・ジョンソンさんは、「本当に手頃な価格の住宅を必要としている人々から奪っている」と批判した。