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ニューヨーク市の交通事情改善を働きかけるNPO、トランスポーテーション・オルタナティブはこのほど、市が推進する交通事故撲滅計画「ビジョン・ゼロ」への取り組みについて、各関係機関別に評価したレポートを発表した。
同レポートでは各機関の評価とともに責任者にあだ名を付けており、例えばニューヨーク州都市交通局(MTA)の会長兼最高経営責任者、トーマス・プレンダーガスト氏を「新参者」と呼び、ビジョン・ゼロへの取り組み参加が遅いことを非難した。また、同広報担当のアダム・リスバーグ氏については、横断歩道上の歩行者をはねた運転手を逮捕する市の優先通行権法の徹底を呼びかける発信を怠っているとして、「発信停止状態」と名付けた。
これに対しMTAは「交通安全は常に徹底しており、1988年以降事故数は46%も減少した」として、改めて同計画を広報しない理由を指摘した。しかしバス運転手組合の担当者は、死亡事故を起こし逮捕された運転手が8人もいるとして「落第と言われても仕方がない」と話している。
このほかビル・デ・ブラシオ市長に対しては「ビジョン・ゼロ・ヒーロー」と持ち上げる一方、道路整備に資金を投入しないため「ケチ」とも呼んでいる。市側によると、今年度の交通事故死は127人で、前年度同時期の140人より10%減少しているという。
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