学校へ携帯持ち込み可能に 禁止措置を撤廃

 ニューヨーク市では現在、学校に携帯電話やiPadなどの通信機器を持ち込むことが禁止されているが、この禁止措置が撤廃されるという。
 現在、生徒らは、通信機器を家に置いてくるか有料で学校周辺の一時預けサービスに預けるなどの対応を強いられているが、新規則では、各学校の校長と教員、生徒の保護者たちが話し合い、①通信機器をバックパックまたは定められた場所に保管する②昼休みまたは定められた場所でのみの使用を許可する③授業の一環として使用できる―など、通信機器の持ち込みに関する方針を独自に定めることが可能となる。
 早急に独自の方針を作成できない学校には、規定の規則が適用され通信機器の持ち込みが可能となるが、その場合、通信機器を目につかないように所持することが求められる。
 ビル・デ・ブラシオ市長は、娘のキアラさんが地下鉄に乗って他区の高校へ通っていることを懸念し、「保護者は電話やテキストメッセージで子どもと連絡が取れるようにするべきだ」と考え、措置の撤廃に至ったという。また、携帯電話を学校に持ち込むことができれば、緊急の場合などに保護者は子ども達と連絡を取ることが可能となり、また金属探知機を設置した低所得者層の子ども達が通う学校で、より厳しい取締を行うなどの不平等な規制に終止符を打つことができるとも述べている。