郵便局の上にコンドミニアム建設 郵政公社が権利売却の意向 

 財政難にある米郵政公社(USPS)は7日、マンハッタン区チェルシーにある郵便局の上に、ジムやエレベーターのあるドアマン付きの8階建てコンドミニアムを建設する権利を開発業者に売却する意向であることを発表した。
 USPSの不動産資産管理者グレゴリー・ラッキー氏によると、USPSは同郵便局の所有権の他にも、その上に上空83フィート以下の建築物を建てる権利、またその権利を第三者へ売却する権利を有するという。
 同地域の土地区画規制では、8階建てが上限であるといい、同ブロックの景観を保つため、同コンドミニアムは道路から少し後退して建てられる。建設後も郵便業務は継続されるが、現在4万1600スクエアフィートあるスペースの内、5000~6000スクエアフィートをコンドミニアムのロビーとジム建設にあてる計画であるという。コンドミニアム自体は開発業者の所有となるが、郵便局の部分はUSPSが継続して所有する。
 ラッキー氏は「インターネットの発展により、普通郵便の利用数が減少したため、USPSは新たな財源を求めている」と語った。USPSは今月末、同計画についての提案依頼書を発行する。同区西18丁目にある同郵便局は1937年に建てられ、1986年に米国家歴史登録材として登録されている。