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共同通信
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東京都渋谷区のイベント制作会社に勤めていた男性=当時(38)=が2020年に自殺したのは、和歌山県の高野山で僧侶が世界平和を祈る式典を担当した際の過重労働などで精神障害を発症したためとして、渋谷労働基準監督署が労災認定していたことが25日、分かった。遺族代理人の弁護士が明らかにした。
弁護士らによると、男性は19年2月に入社。同7月から、国内外の僧侶らが高野山で祈りをささげる式典のディレクターを務めた。チベット仏教の高僧が講演するなど参加者は数百人規模で、男性は短い準備期間中、僧侶の宿泊先選定や音楽家との交渉など、運営に関する業務をほぼ1人でこなした。