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共同通信
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2011年3月の東京電力福島第1原発事故で唯一、全住民の避難が続いていた福島県双葉町は30日午前0時、帰還困難区域内の特定復興再生拠点区域(復興拠点)の避難指示が解除され、11年5カ月ぶりに居住できるようになった。これで居住人口ゼロの被災自治体は解消する。
第1原発5、6号機が立地し、埼玉県への集団避難も経験した双葉町はようやく本格復興へのスタート地点に立つ。しかし面積の8割超が帰還困難区域のまま残るほか、長期避難で町民の帰還意向は低迷、県外在住者の割合も高い。医療体制の構築や教育環境の整備など課題は山積している。