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共同通信
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東京電力福島第1原発事故で11年5カ月にわたって全町避難が続いてきた福島県双葉町では29日夜、住民有志が「おかえりプロジェクト」と題するイベントを開催、約2千本のキャンドルをJR双葉駅前広場にともして一部避難解除と居住再開を祝った。参加者全員でカウントダウンし、避難解除の30日午前0時に「ただいま」「お帰り」と呼びかけ合った。
事故当時、町職員として防災無線で避難を呼びかけた宇名根良平さん(46)は「まさか町ごと避難するなんて想像していなかった」と振り返り、「復興まで時間はかかると思う。まだ通過点だ」と話した。