シングル男女のお酒の事情 前編 飲まない人とのデートはどうなの?

 ニューヨーカーにとって、デートに誘う時に「飲みに行こう」というのはごく普通のこと。しかし、もし意中の相手が〝飲まない派〟だったらあなたはどうする? どちらも同じならば問題ないが、そうでなければ頭を悩ませることだろう。ニューヨークの〝飲む派/飲まない派〟男女の本音をのぞいてみよう。

♠Aさん(男性)
 ブルックリン在住、会社員のAさん(34)は、飲みに行ってもせいぜい5杯という、ごく普通のドリンカー。しかし、デートとなると一転、飲めない相手がいいという。Aさんはお酒を飲むと眠くなり、デートに集中できないそう。3年前のデートでAさんは、飲まない派の女の子と出会った。彼女は飲まなくても、とてもポジティブで陽気だったのが印象に残ったという。
 それ以来、彼はデートの相手が飲めない人だと自分も飲まなくなった。そうすると、相手に気を使わせることもなく、何よりも飲み過ぎて失敗する心配など端からなくなった。
 Aさんの考え方の変化は、ロマンティックな関係を長く続けるためにも参考になりそうだ。


♥Bさん(女性)
 ブルックリンで結婚生活を送る飲まない派のBさんは、結婚する前、いつもグラスにはワインが定番だった。「なぜ飲まないの?」と聞かれると、Bさんはいつも即答で「楽しむためにお酒が必要なのか、という考えと戦ってみようと思ったの。でも結果的にその会話を繰り返すことに皆疲れちゃうのよね」と語る。そして飲む派である彼女の夫さえも、「楽しい時間を過ごすために必ずしもお酒が必要とは限らないよね」と賛同する。
 夫婦は職場で出会い、夫の方から飲みに誘ったという。彼女は「私はもうバーでのデートに興味がないわ」とスマートにその誘いを交し、代わりに映画デートを提案した。それから彼は一切彼女をバーに誘わなくなったという。
 Bさんは、飲まない派であることは自信のセールスポイントだと考えている。そして夫は愛する妻に合わせて、アルコール抜きのデートを提案する。一緒に酔っぱらう代わりに、もっと価値のある共通の趣味などに時間を費やすのだ。

 次回に続く。