「暑い駅はニューヨーカーの一部」 夏の地下鉄駅、悪名高き理由は?

 

 

「暑い駅はニューヨーカーの一部」

夏の地下鉄駅、悪名高き理由は?

 

写真はイメージ

 

 ニューヨークの地下鉄は、なぜ暑いのか―。悪名高き理由を、ニューヨーク・タイムズ(25日付)が 解説。作家で地下鉄歴史家のスタン・フィシュラー氏は「(暑い駅は)ニューヨーカーであることの一部。笑って耐えなさい」との助言も紹介している。

 地下鉄駅のほとんどにエアコンは設置されていない。地下鉄4・5・6線のグランドセントラル駅プラットフォームには、スポットチラーというエアコンがあるものの、冷却能力は扇風機より少しましな程度とされる。グランドセントラル駅には、ターミナルビルの上階に冷たい空気を送るための冷却システムがあり、スポットチラーはこれを利用しているに過ぎない。

 歴史あるニューヨーク地下鉄網のような古いシステムでは、線路のほぼ全体が階段や通気路で外気にさらされており、窓を開けてクーラーをかけているようなものだ。夏の気温の高さに加え、暑さで体温が上昇した人が多いのも、駅が暑い原因だが、地下鉄車両自体も暑さの要因。1967年以来、エアコン搭載車両が増え、1993年には冷房搭載率は99%に上った。一方、車内を冷やすための冷房設備は車外に温かい空気を排出し、トンネルや駅を熱気で閉じ込める。

 2015年の7号線延長に伴いオープンしたハドソンヤード駅や、17年に開通した地下鉄2番街線の3つの新駅など、最新駅では冷房が効いている。

 


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