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2015.08.31 NEWS

ブロードウェー俳優事故死 初主役務めた千秋楽翌日に

 ヴィクトル・ユーゴー作、ブロードウェーのロングランを誇る名作「レ・ミゼラブル」の主役、ジャン・ヴァルジャン役を務めた俳優、カイル・ジャン=バプティストさんが28日、ブルックリン区ベッドスタイのアパートビルの非常階段で転落し、死亡していたことが分かった。21歳の若さだった。
 警察によると、母親の自宅であるアパートの非常階段で女性と過ごしていたジャン=バプティストさんは、「急に立ち上がった後、背中から転落した」という。ウッドホル医療メンタルヘルス病院へ搬送されたが、まもなく死亡が確認された。事故だとみられている。7月に主役を演じ始め、27日には千秋楽を迎えたばかりだった。千秋楽直前のツイッターで、「ヴァルジャンを演じるのは木曜日が最後。この役を演じることで人生が変わった」と投稿していた。
 ジャン=バプティストさんは、ジャン・ヴァルジャン役を初のアフリカ系米国人として射止め、また史上最年少で舞台を務める快挙を成し遂げた人物。主役として初舞台を踏んだ夜は、ツイッターで「人生最高の夜」と喜び、演技を評価され、順調に舞台を務めていた8月12日には、「自分の人生を愛している。友達も仕事も家族も最高だ。何て幸運な人生なんだろう」と投稿し、ハッシュタグで「#感謝、#努力は報われる、#俳優」と付け加えた。
 劇団のチームは若くして散った命と才能に哀悼と敬意を表し、タイムズスクエアにある劇場のライトを煌煌と照らさないことを検討している。

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