Published by
共同通信
共同通信
防衛省は31日、2023年度予算概算要求を決定した。岸田内閣が掲げる防衛力の抜本的強化に向け、過去最大の5兆5947億円を計上し、金額が未定の「事項要求」も多数盛り込んだ。敵基地攻撃能力を改称した「反撃能力」の保有を念頭に、長射程ミサイルの配備に注力。防空能力強化のため「イージス・システム搭載艦」の整備費を初めて明記し、27年度の就役を目指す。
政府は事項要求に関し、年末の予算編成までに経費を精査する。総額は最大だった22年度予算の約5兆4千億円を上回り、6兆円台半ばを視野に入れる。軍備を拡張させる中国の抑止が念頭にあるが、軍拡競争につながる恐れもある。