上海トップ、首相は困難か

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共同通信
中国上海市を視察する習近平国家主席(右端)。手前左は上海市トップの李強・市共産党委員会書記=2019年11月(新華社=共同)

 【北京共同】中国全国人民代表大会(全人代)常務委員会の会議が2日開かれ、新たな副首相人事の発表はなかった。来年退任する李克強首相の後任は一般的に副首相経験者から選ぶ。次期首相候補の一角とみられていた上海市トップの李強・市共産党委員会書記は、後任となる可能性が低くなったもようだ。

 次期首相には最高指導部メンバーである汪洋・人民政治協商会議主席のほか、胡春華副首相が取り沙汰されている。習近平国家主席に近いとされる李強氏も地方トップながら注目されてきた。

 全人代常務委は副首相を任免する権限があり、会議を2カ月に1回程度開いている。