非営利機関ザ・ワールド・エコノミック・フォーラムは昨年、企業や政府職で指導者の地位につく男女の割合が均等になるまで、今後79年11カ月3週4日間かかると発表していたが、大手会計検査会社アーンスト&ヤング社が16日に発表した最新の報告書「女性、最新の情報に精通。男女平等のときは今だ」によると、これを迅速化することは可能で、60%と推定される「経済参加と世界的規模のチャンス」については、より迅速に差が縮まるとしている。
また、男女均等昇進の実現を迅速化するための3つの明確な手段についても述べており、概要は次の通り。①リーダーシップへの道を明らかにする(組織が女性に対し可能性を明示し、各自の技能や希望に合った昇進のチャンスを示すなど、女性により明確な道を開く努力をすること)②会社の方針の変化に合わせ文化の変化を急ぐ(男女ともに日常の柔軟性を与えることで、すべての従業員の私生活と社会でのバランスを保つのにかなり有効である)③協力的な環境を構築する(無意識または意識的な偏見を職場から失くす努力をする。27%の男性が、自身の経験から協力的な環境を作ることが女性の出世を支援する最高の方法であるとしている)。
男女平等とはよくいったものだが、これらを実行していくにはもう少し時間がかかりそうだ。