ニューヨーク市立大学(CUNY)の学生を対象に行われた「CUNY-IBM ワトソンケースコンペティション」で、クイーンズカレッジのネキータ・シンさん、キンバリー・サイさん、リセット・メヒアさんの3人が制作したバーチャルケースワーカーのアプリが優勝し、米メディアで伝えられた。
コンテストでは同大学の学生が、IBM社の認識コンピューター「ワトソン」を使い、同市のさまざまな事業やサービスを改善するアプリを作り競い合った。優勝した3名の学生は、同市の児童が虐待を受けた場合、6カ月以内に再度犠牲者となる頻度が全国平均より127%も高いことを知り、現場のソーシャルワーカーの負担を減らし児童福祉制度の改善に繋げようと思い立ったと話す。
同アプリは、政府機関や福祉団体及び刑事司法制度から収集した情報を基にワトソンが虐待のパターンを分析したり詳細なレポートを作成することから、バーチャルなケースワーカーであるため「LMSWワトソン」と名付けられた。
将来は、公衆衛生やソーシャルワークの分野に進みたいと話す3人には賞金5千ドルが授与され「初めは自信がなかったが、IBMのスタッフの助けを借り毎日夜遅くまで頑張った」と語っている。