ハドソン川の新トンネル、完成ずれ込み
3年遅れ2038年見通し、費用は増加
ハドソン川両岸を結ぶ新たな鉄道トンネルを建設する計画は、費用が141億ドルから161億ドルに膨らむ上、完成時期は2035年から3年ずれ込み、38年となることが明らかになった。amニューヨークが1日、伝えた。
当局者は、費用がかさむことと完成時期が遅れる理由として、コロナ禍での急激なインフレのほか、金利上昇、さらにはトランプ前大統領が引き起こした政治的混乱によるプロジェクトの停滞などを挙げている。新しいスケジュールによると、トンネル建設は24年秋に始まる見込みだ。
建設計画では、ニュージャージー州のウィーホーケンとペンステーション(マンハッタン区)間に、2路線の新トンネル(2.4マイル)を35年までに建設。その後3年かけて、1910年完成で2路線のノースリバートンネルを改修する。竣工から100年以上が経ち老朽化した同トンネルは、アムトラックとニュージャージー・トランジットが線路を共有。平日は約430本の電車が往来し、20万人以上が利用している。
建設費用は、政府が半分を負担し、残りの半分をニュージャージー、ニューヨーク両州とニューヨーク・ニュージャージー港湾局が担う。ホークル・ニューヨーク州知事は声明で「このプロジェクトを前進させるための重要な一歩とだ。21世紀のインフラを提供するべく、引き続き投資を進める」と強調した。
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