「英国の母」悼む涙

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共同通信
8日、英ロンドンのバッキンガム宮殿前でエリザベス女王の死を悲しむ女性(ロイター=共同)

 【ロンドン共同】「英国の母」エリザベス女王(96)が8日、永遠の眠りに就いた。ロンドンのバッキンガム宮殿前には花束を持って死を悼む人が続々と集まった。「人生の全てを国民にささげてくれた。感謝したい」。人々は国歌を歌い、涙を流した。新国王の誕生を祝うエールも響き、空に虹が架かった。

 国中の英国旗が半旗となり、喪服姿の宮殿職員が女王の逝去を知らせる張り出しを掲示。宮殿の一角には献花場所が設けられ、女王への感謝のメッセージをつづった手紙や色とりどりの花束がささげられた。「国王万歳!」。女王の長男チャールズ皇太子(73)の新国王即位を拍手で迎える声も上がった。

8日、エリザベス女王の死を悼み、英ロンドンのバッキンガム宮殿前に集まった大勢の人たち(PA通信提供・AP=共同)