Japan Society

Japan Society

【場所】ジャパン・ソサエティー(JS): 333 E 47th St (bet 1st & 2nd Ave)
【Tel】212-715-1208(ボックスオフィス) 月~金: 午前11時~午後6時/土日: 午前11時~午後5時
【Web】www.japansociety.org

1945年8月15日に第二次世界大戦が終結してから70周年を迎える。JSでは舞台公演から映画上映、講演会、語学センター・教育事業、コーポレート・プログラムまでさまざまな事業を通じて戦中・戦後・今日の日米関係を俯瞰する特別企画プログラム・シリーズ「戦後70周年-戦争を通して語ること」を1月から8月に掛けて主催する。
このプログラム・シリーズについてJS理事長の櫻井本篤は、「全米最大の日米交流団体として、JSでは第二次世界大戦終戦70周年を記念して、各地で取り上げられている話題を芸術・教育・歴史までさまざまなプログラムを通じて表現出来るよう取り組んでおります」と述べている。

「New and Traditional Noh: Holy Mother in Nagasaki & Kiyotsune」

【日時】5月14日(木)〜16日(土)の午前7時半〜*日本語で上演、英語字幕あり
【料金】62ドル/JS会員:52ドル

Kiyotsune, ©Maejima Photo Studio

世界的な免疫学者であり文筆家、また科学をテーマに数々の新作能を書いた多田富雄(1934-2010)の手による現代能『長崎の聖母』は、長崎原爆の中心地となった浦上にある浦上天主堂を舞台にしている。黒煙と炎に包まれた原爆の日の長崎を思い涙で語る被爆者、苦難にのたうつ人々の中に現れたあの方は聖母マリア様だったに違いない…と謡われるこの作品は、所作や音楽そして夢幻能の展開といった能の古典の決まりごとを保ちつつ、劇中にグレゴリオ聖歌が取り入れられるなど西洋の古典もが融合した、新作能ならではの構成となっている。

 

「Michiko Godai Yokohama Rosa」

【日時】4月25日(土)午前7時半〜、26日(日)午前2時半〜
【料金】35ドル/JS会員:28ドル

©Hideo Mori

伝説の娼婦として知られ横浜の路上でよく見かけられた「ハマのメリーさん」。彼女の真っ白に塗られた顔とリンと輝く眼光に胸を射抜かれた五大路子が自ら取材を行い、それをもとに脚本家・杉山義法に脚本を依頼。自らもハマっ子である五大の一人芝居『横浜ローザ』が生まれた。娼婦としての人生を歩み始めた若年のメリー、米兵との恋や、その恋人が母国に残してきた息子との出会い…めまぐるしく進む中年期、そして家を失いホームレスとして彷徨う老年の姿を熱演する。

 

「最高美:李香蘭(山口淑子)と原節子の戦争映画」

【日時】3月21日(土)〜4月4日(土)
【料金】一般: 12ドル/学生・シニア・会員: 9ドル
※レセプションは21日、一般: 15ドル/学生・シニア・会員: 12ドル

日本映画界における2人の大物女優の戦前・戦中・戦後に製作された作品にスポットライトをあて、国家のあり方が激変する中で2人の女優の役柄が銀幕の上でどのように変遷したのかを紹介する。

 

講演会

『作家 ジュリー・オオツカ氏との夕べ:「天皇が神だったころ」』

【日時】2月19日(木)午後6時30分
【料金】一般: 12ドル/学生・シニア・会員: 8ドル
第二次世界大戦中の米国を舞台に、日系人というだけでアメリカン・ドリームから追われた家族の姿を、著者、ジュリー・オオツカ氏の家族の実体験を元に両親と娘、息子のそれぞれの視点から描く衝撃作を紹介する。「日系移民の文献に目を通し、体験談を耳にしながら小説を作り上げてきた」と明かす同氏が、日本では語られることが少ない、日系人のアイデンティティーや自身の家族背景について語る。

 

『Listening to Stone: The Art and Life of Isamu Noguchi: 作家 ヘイデン・ヘレーラ氏を迎えて』

【日時】4月21日(火)午後6時30分
【料金】一般: 12ドル/学生・シニア・会員: 8ドル

20世紀が生んだもっとも偉大な彫刻家のひとり、イサム・ノグチ(1904-1988)の伝記出版を記念して、「Listening to Stone: The Art and Life of Isamu Noguchi」のピューリッツァー賞ノミネート作家、ヘレーラ氏を迎えてトークイベントを開催する。

 

『第二次世界大戦の記憶とその変遷~戦後70年の節目を迎えて』

【日時】2月26日(木)午後6時30分
【料金】一般: 15ドル/会員: 無料 ※入場者数の上限は、会員レベルにより異なる
1945年に第二次世界大戦が終結した後、戦争の記憶は日本と世界各国で変化してきた。日本国内そして世界情勢の変化に影響を受け、人々は過去の戦争をどう記憶し、忘却してきたのか。どのような要因のもとに歴史が記憶として確立されて社会に広まったのか、そして日本、東アジア、米国の関係において、こうした記憶の変遷が与える影響について考察する。

 

学生〔対象〕プログラム「戦後70年:被爆者がトルーマン大統領の孫とともに語る原爆」

【日時】4月28日(火)午前10時30分、午後1時30分
【問い合わせ】jseducation@japansociety.orgまたは 212-715-1275
広島と長崎からそれぞれ2名の原爆被爆者が70年前を振り返り、ニューヨーク近郊の高校生を対象に被爆体験を証言する。また、原爆投下を指示したハリー・トルーマン大統領の孫であるクリフトン・トルーマン・ダニエル氏を招き、原爆がもたらした被害、被爆者について理解を深めていく自身の軌跡を語る。同プログラムは招待校による参加のみ。一般公開ではないが、後日、アーカイブ動画で視聴可能。