照喜名朝一氏が死去

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共同通信

 琉球古典音楽家で人間国宝の照喜名朝一(てるきな・ちょういち)氏が10日午後0時41分、老衰のため那覇市の自宅で死去した。90歳。沖縄県出身。葬儀・告別式は未定。

 幼い頃から三線に親しみ、1957年に琉球古典音楽安冨祖流の故宮里春行氏に弟子入りした後、本格的に演奏活動を始めた。77年に師範免許を取得し、伝統芸能の保存や継承に力を注いだ。

 86年に琉球王朝時代から伝わる音楽劇「組踊」で国の重要無形文化財保持者に認定され、2000年に琉球古典音楽で人間国宝となった。