軍都だった被爆地・広島を学ぶ

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共同通信
旧陸軍第5師団の旧庁舎跡で学芸員(右手前)の説明を聞く広島経済大の学生ら=10日午前、広島市

 広島市は明治時代から1945年8月6日の原爆投下まで旧日本陸軍の一大拠点だった。「軍都」と「被爆地」の両方の顔を持つ街の歴史を学ぼうと、広島経済大(同市)の学生らが10日、市内に点在する軍事施設跡や被爆遺構を巡った。

 竹林栄治准教授のゼミ活動の一環で、15人前後が参加。軍事施設が集中していた広島城周辺と、部隊や物資を船で戦地に送り出していた宇品地区を徒歩や電車で見て回った。

 広島城敷地内では、原爆で倒壊した陸軍第5師団の旧司令部庁舎の建物基礎や、原爆投下後に「広島壊滅」の第1報を伝えたとされる中国軍管区司令部の防空作戦室跡などを見学した。