メニューのほとんどを絶対菜食主義(ビーガン)に切り替えたレストランが、客から抗議のEメールを受けているという。
ウエストビレッジの6番街にあるオーガニックレストラン「ガストオーガニック」の経営者キキ・アダミさんと共同経営者でシェフでもある夫のポール・チャンさんは、日頃から地球温暖化、動物の扱い、世界の飢餓を懸念していたが、ドキュメンタリーで食肉産業の実態を見て以来、オーガニックだけでは充分ではないと感じ、同店のメニューをビーガンに切り替えることに決めたという。
アダミさんは、「有機農法でさえも森林伐採の主要原因の1つであるし、世界中の車から排出されるメタンガスよりも牛のおならから排出される量の方が多い。こんな酷いシステムに関わりたくない」とニュースサイト、DNAインフォのインタビューに答えている。
同店では昨年、スタッフにビーガン調理法を訓練し、肉類と野菜が半々だったメニューから肉類を徐々に外していき、昨年11月3日には売上の20%を占めるというターキーミートボール、ローストチキン、フィレミニョン・ステーキの3種類の肉料理を残し、メニューのほとんどをビーガンとした。以降、同店では赤字が続き、客から約50通の抗議のEメールが届いたという。一方で、経営者は先行きを楽観視しており、3~6カ月以内にはメニューを完全なビーガンにするという。