フラッシング銀行の顧客情報流出 ATM機がハッキング被害

 クイーンズ区を拠点とするフラッシング・バンクは3日、同行のATMマシンがハッキングの被害にあい、顧客の口座情報が流出したと発表した。
 被害者は120人以上に達するものとみられている。同行の最高経営責任者ジョン・ブラン氏は、「かなりの数の口座番号と暗証番号が盗まれている。どのように盗まれたのかは不明であるが、被害はコネチカット州にまで及んでいる」と現状を語った。また同氏は、犯人の1人と思われる人物が同行の監視カメラに映っていたと発表した。
 同行は、被害にあった顧客に被害額を返金し、ATMマシンの検査を開始した。警察情報提供者によると、犯人はカードに磁気記録された情報を不正に読み取ることができるスキミング装置を使用した疑いがもたれており、この場合、犯人はカードを複製することが可能であるという。 
 ニューヨーク市警察(NYPD)の金融犯罪捜査班は、去年の10月頃から見つかっている不審な取引について捜査を進めている。
 NYPD第109分署の警官は、ATMマシンを利用する際には、すべての機械を点検し、何か変わったところがないかを確認すること、また、暗証番号を入力する際にはキーパッドを隠すよう、近隣の住民に警告している。