誤給付、被告が無罪主張へ

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共同通信

 山口県阿武町が誤給付した新型コロナウイルス対策の臨時特別給付金4630万円を別の口座に振り替えたとして、電子計算機使用詐欺罪で起訴された田口翔被告(24)側が、山口地裁で開かれる初公判で無罪を主張する方向で検討していることが16日、関係者への取材で分かった。初公判は10月5日の予定。

 関係者によると、被告側は約4630万円を決済代行業者などの口座に振り替えた事実関係は認めた上で、電子計算機使用詐欺罪は成立しないと主張する方針。過去の裁判例に基づき、同罪は「パソコンなどに『虚偽の情報』を与えて不法に利益を得た場合に成立する」と指摘する。