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共同通信
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福岡、鹿児島両県で昨年、9歳の養子を暴行して死亡させ、3歳と2歳の実子を殺害したとして、殺人や傷害致死などの罪に問われた無職田中涼二被告(42)の裁判員裁判初公判が20日、福岡地裁で開かれ、殺人の起訴内容は認めたが、傷害致死に関して「暴行で死んだかは分からない」と一部否認した。
検察側は冒頭陳述で「育児ストレスから養子に多数回暴行した」と述べ、発覚を恐れ学校を休ませたと指摘した。弁護側は、養子への暴行は認めた上で「亡くなる直前から体調が悪く、死因は胸膜炎を伴う気管支肺炎だ」として傷害致死罪は成立しないと主張した。