イランでデモ拡大、暴徒化も

Published by
共同通信

 【テヘラン共同】イランで女性が髪を隠すスカーフのかぶり方が不適切だとして警察に拘束され、死亡したことに対して同国各地で20日までに、抗議デモが拡大した。女性の死因に関し警察の暴行を疑う声は根強く、首都テヘランでは大勢の市民が路上に繰り出し、一部が暴徒化する異例の事態となった。

 ソーシャルメディアに投稿された動画によると、テヘランでは市民がパトカーをひっくり返そうとし、放火などもあった。群衆が最高指導者ハメネイ師を念頭に「独裁者に死を」と叫ぶ動画も出回った。治安当局者が市民に放水し、警棒で殴りかかる様子も写っていた。