タクシー業界に13年間勤めるニュージャージー州の女性が、退役軍人がイエローキャブの運転手になることを手助けする新しいプログラム「ベッツ・ドライブ・イエロー」を始めた。タクシー営業許可証(メダリオン)の販売等を行う「チェルシー・タクシー・ブローカーズ」に勤めるダニエラ・アイティンさんは先月14日、タクシー・リムジン委員会(TLC)に、同プログラムについて働きかけた。
これまでに44人の退役軍人が、タクシー運転手になる為の複雑な手続きを簡素化するため、同プログラムに支援を求めてきた。TLCは現在、同プログラムを通じ提出された2件の申請手続きを進めているという。
タクシー運転手になるには、申請書類提出後、タクシー学校に通い、医学検査や薬物検査を受け、認可までに通常2、3カ月を要するが、申請時に除隊証明書(DD214)を提出すれば、これが約1カ月に短縮されるという。
現在、市のタクシー業界では、配車アプリを使ったカーサービス「ウーバー(Uber)」の出現により、運転手の需要が増加している。退役軍人優遇制度を採用したウーバーでは現在、約400人の退役軍人が働いているという。しかし、アイティンさんはこれらの運転手をイエローキャブ業界に取り込むことを望んでおり、フェイスブックなどで同プログラムについて宣伝している。