レストランの人気口コミサイト、イェルプ(Yelp)が「お金で“高レビュー”を売った」としてライバルサイトである複数の口コミサイトを訴える裁判を起こしている。
数ある飲食店口コミサイトでも圧倒的な人気を集めるYelpの信頼の軸となっているのは、実際にそのレストランで食事をしたことのある利用者が書く素直なコメントだ。しかし、最近増加している多くの口コミサイトがお金で買収された高レビューを投稿しているとして、Yelpが訴訟に踏み切った。
Yelpに訴えられているのはYelpdirector, Revleap, Revpleyなど、複数の口コミサイト。これらのサイトに寄せられる口コミは「ほとんどが偽物で、Yelpが保ってきた方針に反するもの」としている。Yelpdirectorは月額で4つ星や5つ星評価をレストランなどに販売するサービスを行っており、中にはYelp上にレストランを低評価するコメントが記載されている場合、それらを削除するサービスまで提供するサイトもあったという。「このような公正でない口コミが出回ると長年培われてきたYelpの信頼も地に落ちる」と告訴文書は記している。
しかし、Revleapのアレック・ファーウェル代表は「私たちは利用者の真の声を届けており、Yelpが今回提示してきた訴訟内容は根も葉もないものだ」と反論している。