ニューヨーク州共和党はこのほど、デ・ブラジオ市長と同氏の側近であるアル・シャープトン氏の関係を人気映画「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」の登場人物に見せかけたポスターを製作し、二人の関係を批判している。
「フィフティ・シェイズ・オブ・ビル」と題されたポスターには「時間を守れず、ニューヨーク市警を敵に回し、市長の仕事を全うせず」とキャプションが添えられてあり、まるで同映画の中の愛人2人を揶揄するかのように市長はシャープトン氏の操り人形だとしている。
これに対し、シャープトン氏が運営する活動団体のクリステン・ジョン・フォイ氏は「人種や生き方をも差別するものであり、社会人がすることではない。ポスター製作者は直ちに謝罪すべき」と訴えた。しかし共和党側は「映画のキャラクターと市長たちの関係はそっくりだ」とし、謝罪する気はないと話した。
デ・ブラジオ市長は黒人の公民権活動を行っているシャープトン氏を頼りにしており、黒人少年射殺事件後などは市議会の会合にもシャープトン氏を呼んだことから「市長がシャープトン氏に操られているのでは」との声が挙がるようになった。しかしフォイ氏は「市長は常に独立しており、誰かに過剰に頼ることなどない」と説明している。