邦人学生死亡事故から2年 未だ全容解明せず

 2013年2月21日に日本人留学生、小山田亮さん(当時24)がNYPDのパトカーにひかれて死亡した事故から2年が経過したが、警察の責任所在などを含む全容は明らかになっていない。
 小山田さんがクイーンズ区でダレン・イラルディー巡査が運転するパトカーにはねられて死亡した際の、赤色灯などに関する巡査らの証言と監視カメラの映像などには食い違いが生じており、小山田さんの遺族は市や警察に全容解明を求めている。
 この監視カメラの映像を最初に報じ、この事故を追ってきたニュースサイト、ゴッサミストによると、DMV(ニューヨーク州陸運局)は22日、巡査の運転が危険運転致死傷罪にあたる運転か、また巡査が今後も免許を保持すべきかの聴取をクイーンズ区で初めて行った。日本からニューヨーク入りした遺族もこれに参加したという。
 遺族の代理弁護人は、警察が何らかの隠ぺいをしている疑いを当初より主張しており、さまざまなかたちで真相解明に注力してきた。遺族を始めとする多くの人が一刻も早い解決を願っている。