NJ州内の橋、全国ワースト6位 3分の1以上に欠陥

 米連邦道路管理局が発表した最新の調査結果によると、昨年末までの時点でニュージャージー州内の橋の3分の1以上に欠陥があり、この数字は全国で6番目に悪いことが分かった。
 同州内には全部で6609本の橋があり、このうちの35%にあたる2343本に、補修が必要、交通量に見合わない、もしくは現行の安全基準を満たしていないといった不備や不具合があるとされている。
 また国内全体では24%の橋に欠陥があり、インフラ設備の補修には資金が必要だが、同州の運輸信託基金は財政難にあり解決法を巡り紛糾が続いている。同州議会では全米で2番目に低い同州のガソリン税を値上げし、これを基金の財源にしようという声が上がっているが、クリス・クリスティ知事が値上げに断固反対の姿勢を貫いていることが解決を遅らせている原因だという。
 補修工事がなかなか進まないことから、同州ではセコーカスとラザフォードを結ぶルート3東橋の、交通量が多すぎるとして1月に1レーンを一時的に閉鎖し、トレントンとハミルトンの間にあるアッサンピンク・クリークにかかる橋は、建設後92年と老朽化が進んでいるために今後1年半の間は閉鎖を余儀なくされている。