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共同通信
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病死者の死因究明などのための病理解剖を実施する全国の医療機関に、新型コロナウイルス流行「第3波」時点での解剖状況を聞いたアンケートで、回答した227施設中、コロナ感染者の遺体を解剖した施設は10施設(4.4%)だったことが25日、分かった。
調査結果をまとめた研究グループの斉藤久子・千葉大法医学教室准教授は「あまりに少ない数字で、海外と比べても見劣りする。状況はその後も大きくは変わっていないだろう」と指摘。感染防御体制や設備の不足が背景にあるとみられ「今後の新興感染症対策のためにも、予算や人員を手当てして環境改善を図るべきだ」としている。