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共同通信
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【ローマ共同】イタリア上下院総選挙は25日、投票を締め切り即日開票された。出口調査によると、中道右派連合が上下院で過半数の議席を獲得する勢い。連合の野党右派「イタリアの同胞」が第1党になる見通しで、メローニ党首が初の女性首相に就任する公算が大きくなった。
ポピュリズム色の濃い右派政権が樹立されれば、ウクライナ侵攻を続けるロシア寄りの立場に転換する可能性があり、対ロ制裁で結束を図るEUの足並みが乱れる恐れもある。
EU3位の経済規模を誇るイタリアはエネルギー輸入の多くをロシアに頼ってきたため、記録的な物価高が直撃。ロシアに厳しく対処せよとの世論は失速した。