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共同通信
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【ワシントン共同】米航空宇宙局(NASA)と米ジョンズ・ホプキンズ大は26日、地球に衝突しそうな小惑星の軌道をずらして地球を守るプラネタリーディフェンス(惑星防衛)の確立に向け、探査機DARTを小惑星に突入させる世界初の実験に成功した。今回はデータを取るのが目的で、実験によって危険の生じない小惑星ディモルフォスを標的にした。
地球には日常的に、ちりや小さな隕石が宇宙から降っているが、これがもし140メートル級の隕石だと地表に直径1~2キロのクレーターが開く。その強烈な衝撃で多数の犠牲者を生みかねない。地球の近くを通る推定2万5千個のうち6割は未発見だ。