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共同通信
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パリ協定の目標を達成して気温上昇を2度未満に抑えた場合でも、グリーンランド氷床の融解やサンゴの死滅といった影響が「限界点」を超え、回復不能な状態に陥る可能性が高いとの分析を、ストックホルム大などのチームが29日までにまとめた。「危険な気候変動を完全に回避するには、パリ協定の水準でも不十分だ」として対策強化を求めている。
気候変動で生じた変化が一定の範囲にとどまる場合、気温上昇が収まるなど状況が改善すれば回復する可能性がある。しかし限界点を超えると変化が止まらなくなり、回復不能なレベルに至ると考えられている。