NY市、大学の授業料に支援へ
全大学に適用の「カレッジ・チョイス」
ニューヨーク市のアダムズ市長は4日、里親に育てられた青少年が大学に通う際、学資援助を生かしても足りない授業料について、年間1万5千ドルを上限に支払う新たなプログラム「カレッジ・チョイス」を発表した。これとは別に、食費や交通費、下宿代などを補助するために、1日60ドルの奨学金を提供する。各メディアが報じた。
これまでの補助プログラムは、ニューヨーク市立大学(CUNY)に通う学生だけに適用されていた。今回は、どの大学を選んでも支援が得られることから、カレッジ・チョイスと名付けた。市は、カレッジ・チョイスに対し、総額1千万ドルを投入する方針。大学を卒業した後も、最長で6ヶ月間にわたり、支援を続けるという。
アダムズ氏は記者会見で、大学に通う間、授業料を払ったり、生活必需品を購入したりするための資金との見解を表明。大学卒業にあたり、今後の重要な決定を下す際にも支援を続けるとした。カレッジ・チョイスは2020~23年の学生が適用を受ける。関係者によれば、新プログラムを始めるにあたり、ニューヨーク市が新たな財政負担を迫られることはないとしている。
全米では、大学入学に関する費用が高騰しており、多額に上る学生ローンの問題が年々社会問題化している。4500万人もの人が総額1兆6千億ドルの借金を抱えているとのデータも報告されている。
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