ニューヨーク市の商業不動産情報サイト、コマーシャル・オブザーバー（ＣＯ）は17日、米玩具大型量販店「トイザラス」のマンハッタン区タイムズスクエア店が、家賃高騰を理由に来年移転すると報じた。
同ビルの仲介を担当する不動産会社クッシュマン＆ウェイクフィールドのブラッド・メンデルソン氏によると、トイザラスはブロードウェー1514番地（西44と45丁目の間）の店舗の契約更新を行わなかったという。
同氏によると、15万スクエアフィート（1万3950平方メートル）のビルの家賃の相場は現在、１階が１スクエアフィートあたり2500ドル、２階は350ドル、地下は150ドルであるが、同店舗の家賃は2000年の開店以来、およそ半額に設定されていたという。
11万スクエアフィートもある同店舗の巨額な家賃を支払えるテナントが見つかる見込みは低いため、同スペースは今後区分けされ、複数のテナントに賃貸されることになる。
同社は業績が振るわず、14年の最後の９週間に、既存店売上高が２.７％下落していた。玩具の売上低下の要因は、近年の子ども達が早いうちから電子機器で遊ぶようになったこと、アマゾン・コムによる購入が増加したことにあると考えられている。
同店は、現在の店舗から少し北のブロードウェー1535番地（西45と46丁目の間）に移転すると噂されているが、同社は否定している。
photo: Dailysun
