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共同通信
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福岡、鹿児島両県で昨年、9歳の養子を虐待して死亡させ、無理心中を図って3歳と2歳の実子を殺害したとして、殺人や傷害致死などの罪に問われた無職田中涼二被告(43)の裁判員裁判で、福岡地裁は11日、求刑通り無期懲役の判決を言い渡した。
武林仁美裁判長は判決理由で、離婚後、子ども3人を1人で養育していた田中被告が、養子の死亡が発覚して実子2人と離れ離れになることを恐れ、心中を決意したと認定。「幼い3人の命を奪った結果は極めて重大で、非常に残酷な犯行」と非難した。
養子の死因について、肺炎の可能性が否定できず、傷害罪にとどまるとの弁護側の主張も退けた。