NZ、牛のげっぷに課税へ

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共同通信
ニュージーランド・パーマストンノースの大学の研究牧場で、メタンの排出を抑えるサプリメントを与えられる子牛=9月(ロイター=共同)

 【シドニー共同】ニュージーランドのアーダン首相は11日、牛などの家畜のげっぷや尿によって温室効果ガスを排出する農家に直接課税する計画を発表した。2025年までに導入したい意向。世界初の取り組みとしている。NZは世界最大の乳製品輸出国。農業団体は「価格競争力を失い、産業空洞化を招く」と猛反発している。

 NZの農家は乳牛と肉牛計1千万頭以上を飼育。人口の2倍以上に相当する。牛はメタンや亜酸化窒素を出し、NZ全体の温室効果ガスの約半分は農場から排出されているという。

 税収は、家畜によるガス排出を減らす新技術の研究開発や排出削減に取り組む農家への奨励金に充てる。