飛ばされたベニヤ板で女性死亡 強風の影響で、Wビレッジ

 マンハッタン区ウエストビレッジで17日、強風で飛ばされたベニヤ板に当たり女性が死亡するという事故が起きた。
 同日午後6時頃、ケラー・ウイリアムス不動産に勤務するチャン=トゥイ・グエンさん(37)が、西12丁目の7番街近くを歩いていたところ、ターナー建築会社により高級コンドミニアムが建設中だった工事現場のフェンスが強風により外れ、飛ばされたベニヤ板がグエンさんの頭部を直撃した。グエンさんはその後、搬送されたベルビュー・ホスピタル・センターで死亡が確認されたという。
 ニューヨーク市建築局は、同工事現場での作業完全停止命令を発行し、不動産物件への安全措置を怠ったことを理由に違反処分とした。同局の広報担当官は、「常に工事現場の安全性を確保することと、条例に適合している状態であるかを確認することは、ビル所有者および建築現場責任者の義務である」と語った。
 作業は中断されたが、事故の翌日も強い風が吹いており、同工事現場では、複数の作業員が見回りにあたる姿が目撃されている。
 かつてセント・ビンセント病院があった同現場には、庭やプール、専用映写室などを完備した高級コンドミニアムとタウンハウスが建設される予定。