自閉症、鬱病、統合失調症などの自然療法

日々の姿勢や食事の見直しで生活改善、心、体のヒーリングを得られると提唱する岡牧子氏が、日本語翻訳した書籍「GAPS腸と心の症候群」の販売を米アマゾンにて開始した。同書は、英国ケンブリッジの診療所で、行動・学習障害を持つ子ども、消化器系、免疫システム障害を持つ成人患者向けの栄養療法を専門に診療を行っているナターシャ・キャンベル=マクブライド医学博士の著書。既に11カ国語に翻訳されており、米アマゾン「自閉症・アスペルガー症候群」部門のベストセラーにも選ばれている人気書籍だ。

今回、日本語翻訳され出版された書籍「GAPS腸と心の症候群」の著者であり、栄養療法を専門に診療を行っているキャンベル=マクブライド医学博士は、重度の学習障害を持つ息子を克服させた経験から、同じような困難を抱える親の状況をよく理解し、そのような家族の支援に多くの時間を費やしてきた。患者の治療においては適切な栄養摂取が非常に重要であると認識し、この分野においてプロバイオティクス(発酵食品、善玉菌サプリメント)による治療を、他に先駆けて実践した医師でもある。
博士はこの治療法を多くの人と共有したいと望み、数々の出版物に寄稿、学習障害と消化器系障害を扱う国際会議やセミナーに多数参加している。同書は、博士の経験と知識を最新の研究内容と共に執筆したものであり、初心者向けの基本的な情報から上級者向けの詳細なものまで広く伝えている。
本書のタイトルにある「GAPS」という語は、「Gut and Psychology
Syndrome」の頭文字をとった略語で、腸と心の関係が要因となるあらゆる症状という意味。具体的な病状は、子ども達の発達障害と学習障害、情緒不安定、自閉症、アスペルガー症候群(ADDまたはADHD)、強迫神経症、統合運動障害、統合失調感情障害、摂食障害、アトピー性皮膚炎、アレルギー、ぜんそくなど。これらの病状は精神的な要素が原因となる病ではなく、体内の腸内環境が悪化していることが原因だと博士は主張している。

症状の原因と治療法

 自閉症に代表される子ども達の発育障害、学習障害と情緒不安、躁鬱病、統合障害などの腸と心の関係が要因とされるあらゆる症状(GAPS)は腸の健康状態に原因があるという。主な治療として、「食事療法」、「栄養補給」、「解毒と生活習慣の改善」の3つがあり、ここでは「食事療法」を紹介する。
 腸の健康状態が悪いということは体内の消化器官が弱っているということなので、できるだけ消化しやすい食物を摂り臓器の負担を軽減することが大切だという。まず、主に必要なのはタンパク質。より消化がよく、健康にもよいのは動物性食品の肉、魚、卵など。これらの食品を一日の食事にできるだけ多く取り入れながら、徐々に量を増やしていくという改善方法だ。また、忙しくてもできるだけ外食やテイクアウトフードは避け、自分で料理をすることも必要とされている。
 一方で、一番消化が悪いものは植物性の食物。例えば甘味、特に植物を原料としている白い砂糖は摂取すると体内のカンジダ菌の増殖を促進するので、患者のみならず摂取を控えたほうがよい。また、植物性のメープルやアガベ製のシロップは避ける必要があるが、動物性であれば影響はないという。栄養価が高く、かつ味の質もよければ言うことなしだと感じるのは誰しも同じ。諸説あるが同書にはサラダ、メインディッシュ、デザートまで詳細なレシピも掲載されている。

翻訳者、岡牧子氏の活動

 心身の健康問題に取り込むヒーリング・アーティストの岡牧子氏は、同書籍「GAPS腸と心の症候群」に出会い、この治療法を日本語に訳すことで救われる人がいると感じ、日本語版の出版に至った。また、研究によると子ども達の発達障害と学習障害、情緒不安定、自閉症などの患者はニューヨークのみならず米国全土、英国、日本などの先進国で急増しているという。
 岡氏が代表を務めるナチュラル・ヒーリング・アーティスツでは、完全予約制のプライベートセッションを行っており、日々患者のカウンセリングに当たっている。自身が生活習慣改善の膨大な経験を通して学んだことは、「自分の健康は、自分で守るということ」であり、「病気は人生の学びの場。躊躇せず、行動することを勧める」と述べている。今日も岡氏のスタジオでは、姿勢、食事による健康問題の改善方法を必要としているクライアントへの治療が行われている。
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GAPSの勉強会開催
 4月より同書籍の朗読会が行われる。月1回、毎月第2火曜日の午後12時〜2時に開催。詳細はウェブを参照、www.makikomethodnyc.com

【日時】4月14日(火)午後12時〜2時
【場所】CRS、123 4th St.2nd Fl (12St.と13St.の間)
【料金】無料
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岡牧子 Natiral healing Artists, Inc.代表
日本人初の、ナターシャ・キャンベル=マクブライド博士公認GAPS 食事療法士(CGP)。CNC(AANC公認栄養コンサルタント)、GCFP、FGNA(フェルデンクライス・ギルド公認フェルデンクライス・プランクティショナー、ギルド・メンバー)。日本大学芸術学部演劇学科卒、ニューヨーク大学大学院卒。ダンサー、ピラティス指導者の経歴をベースに、姿勢と動き、食事の仕方、人生に対する態度に視点を置き、生活習慣の改善によって、人間の3つの側面(身体、心、魂)の調和を図り、健康で幸せな人生へと導く「Makikoメソッド 」創始者。

日本語版書籍「GAPS腸と心の症候群」の購入は、岡氏のウェブサイトから購入できる。
www.makikomethodnyc.com