飼い犬巡り、元恋人と裁判 往年のテレビスターの娘

 別れた恋人同士が飼い犬を巡り争っている裁判で、マンハッタン区高位裁判所は20日、永久的所有権が確定されるまでの間、元ボーイフレンドに犬の一時的所有権を認めた。元ガールフレンドの女性は、往年の人気テレビ番組「ワイルド・ワイルド・ウエスト」のスター、ロバート・コンラッド氏の娘として知られている。
 同区西22丁目に住むチェルシー・コンラッドさんは、1ブロック離れたタウンハウスに住む以前の恋人で英紙デイリーメールのウェブサイト、メールオンラインの役員ノア・シュザブスキーさんと昨年10月に別れた際、5歳の飼い犬のドーベルマン「キャッシュ」を残してきた。コンラッドさんはその後も、シュザブスキーさんが仕事で留守にする際は犬の散歩や世話をしてきたが、今年2月14日、犬の散歩に行こうとタウンハウスを訪れた際、シュザブスキーさんが3人の女性といるのを発見したという。これを知ったコンラッドさんの母親は、犬をシュザブスキーさんに返すことに反対した。犬は元々、コンラッドさんがカリフォルニア州にいた頃、母親が買い与えたものだという。
 裁判所は「犬は生後からこれまでの60%をシュザブスキーさんと暮らしており、2013年に2人がニューヨーク市に移り住んで以来、飼育費用を負担し、キャッシュの遊び相手に別の犬を購入した。犬をシュザブスキーさんに返却するのは適切な判断」との見解を示した。