火事で7人の子どもが死亡 安息日のブルックリン区で悲劇

 ブルックリン区のミッドウッドで21日深夜、住宅が焼ける火事があり、5歳から15歳の子ども7人が死亡した。
 死亡したのはオーソドックス・ジューイッシュ、サスーン家の子どもたちで、16歳、11歳、8歳の女子と、12歳、10歳、8歳、5歳の男子。NYPDとFDNYによると、機械や火を使ってはいけない安息日のため、食べ物を保温するために使用していたキッチンのホットプレートから深夜12時半ごろ、出火したものと見られている。
 1階のキッチンからの火は家族が寝ていた2階の寝室へ飛び火。母親のガイルさん(45)は2階の窓から逃げて近所に助けを求め、この隣人が911へ通報した。ガイルさんはブロンクス区のヤコビ病院へ搬送されたがやけどがひどく、重態で入院している。14歳の娘も2階の窓から飛び降りて火の手から逃れ、スタテン島大学病院へ搬送されているが重体だという。父親のガブリエルさんは協議会に参加するため、自宅にはいなかった。
 22日にはブルックリン区で7人の葬儀が行われ、多くの参列者が悲しみに暮れた。7人は2年前まで住んでいたイスラエルのエルサレムへ無言の帰宅となり、埋葬されるという。
 「この7年間で市内で起きた最大規模のもの」とダニエル・ニグロFDNY局長は述べ、「言葉で表すことのできない悲劇」とビル・デ・ブラシオ市長も死を悼んだ。