米コーヒーチェーンのスターバックスが15日から開始した、人種問題の対話を促す広告キャンペーン「Race Together」に批判が相次ぐ中、同社のハワード・シュワルツCEOが、23日よりキャンペーンを中止すると発表した。
シュワルツCEOや同社の広報担当者は、開始から1週間でちょうどきりがよい、と終了の理由を説明。22日が書き込みを入れる最終日になる旨をキャンペーンを行っていた全米中の店舗と従業員に事前に通知しており、最終日は開始以前には決定していなかったものの批判を受けて中止にしたわけではない、と釈明する。
同キャンペーンでは、カップにバリスタが「人種問題を一緒に考えよう」を意味するRace Togetherの文字をハッシュタグ付きで記入したり、この言葉が書かれたステッカーを配布していた。
警官による一般市民の射殺事件が度重なり、全米では人種問題の議論が過熱しており、同社は自由な対話を生む狙いがあったようだが、「コーヒーブレイク中に考えることではない」「同社の思惑が理解できない」など、特にインターネット上で非難が集中していた。