ニューヨーク観光事業の振興を行う「NYC&カンパニー」の定例会議が18日にリンカーンセンターで行われ、ビル・デ・ブラシオ市長が年間観光客数の目標数値を2021年までに6700万人にすると発表した。
前回設定された数値は、15年までに5500万人。ニューヨークは1年前倒しでこの目標を達成しており、14年に歴代トップとなる5640万人という数字をたたき出した。旅行業、宿泊業、運輸業など多岐にわたる観光業がニューヨークにもたらす恩恵は多大で、14年にはおよそ36万にもおよぶ職と61億3000万ドル(およそ7兆4000億円)の経済効果を生み出している。今年度の15年には5810万人の観光客数が見込まれており、記録の塗り替えが期待される。
この目標達成に向けて「The Road to 10 Million More Visitors」というプロジェクトの下、市長と観光関連事業主らが協力して行う。市長は「5区それぞれの個性の違いや多様性がニューヨークの魅力。多くの人にこの魅力を伝えていきたい」と述べている。