ブルックリン区のジョン・デューイ高校で、卒業率を上げるために不正な成績の改ざんが行われていたことが明らかになった。
同校の教師は、落第点だった生徒らに、容易で簡素化された単位回復テストを受けさせ、合格点を与えていたという。この制度は冬休みや春休みの間に行われていたといい、映画「ジュラシックパーク」を見ただけで生活環境学の単位を与えられたり、コンピュータールームで支持された簡単な作業をする代わりにゲームで遊んでいただけで単位を与えられた生徒もいた。
教師が、自分の専門科目以外の単位回復制度を受けた生徒を合格としていた例もあったというが、これはニューヨーク州の教育法違反となる。また「卒業計画」と名付けられたコースもあり、生徒は様々な教科で単位を取得する機会を与えられたが、これに落第した生徒も、教頭らが成績を改ざんし卒業させていた。
このような不正は、マイケル・ブルームバーグ前市長の就任時、落第する生徒の多い学校の閉鎖や運営陣の解雇など厳しい規定が定められたため、これを恐れた教師や校長らにより始められたという。
同校の卒業率は、キャサリン・エルビス市が校長に就任して以来急速に上昇しており、2009年の56%から昨年は74%に上昇していた。