ウイスキー嬢がトランプ・ホテルを提訴 修理代を巡ってトラブルか

 カナダの大手酒造メーカー、シーグラムの元社長で億万長者のエドガー・ブロンフマン氏の令嬢として有名なサラ・ブロンフマン氏が、自分の責任ではない水道管破裂事故に対して不正に修理代を請求されたとして、トランプ・インターナショナル・ホテル・アンド・コンドミニアムを訴えている。
 ブロンフマン氏によると、コンドミニアムの売却を考えていた2013年2月に起きた水道管破裂の修理代としてビルの持ち主が16万ドルを請求してきたという。しかし、この水道管は壁裏にある設備のため、責任は取り替えを長年行わなかったビルのオーナーにあり、自分は不正に修理代を肩代わりされた、とブロンフマン氏は訴えている。さらに、ブロンフマン氏の弁護士であるアダム・リートマン・ベイリー氏は、階下に住む住民のホテル代も払わされていたと主張している。
 一方で、トランプ団体の理事会メンバーであるアラン・ガーテン氏は水道管が壁裏ではなく、キッチンシンクの下にあるため、責任はブロンフマン氏にあるとしている。
 トランプ・タワー・コンドミニアムでは「売却の際に経済的問題がある場合、売却側が責任を持って処理してからでないと物件を売却できないルールになっている」と話し、不正請求は無かったと主張している。

photo: Beyond My Ken