子どもの無戸籍解消へ民法改正案

Published by
共同通信

 政府は14日、子どもの無戸籍問題の解消を目指し、法律上の父親を決める「嫡出推定」の規定を見直す民法改正案を閣議決定した。嫡出推定の見直しは1898(明治31)年の民法施行以来初めてで、今国会に法案を提出する。女性が再婚後に出産した場合は現夫の子とする。事実婚など法律上の婚姻を望まない人は見直しの対象にならず、救済の課題は残る。

 女性は離婚後100日間は再婚できないとの規定は撤廃。今は父親にだけ認めている嫡出否認を申し立てる権利を母親・子どもに拡大し、施行後1年間は施行前に出生した子も対象とすることで、現在無戸籍となっている人の救済を図る。