米軍基地周辺の有害物質、高濃度

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共同通信
記者会見する市民団体共同代表の桜井国俊沖縄大名誉教授(中央)ら=15日午前、沖縄県庁

 沖縄県の米軍基地周辺で水道や河川から有害な有機フッ素化合物が検出されている問題で、市民団体は15日、住民の血液検査で一部、血中濃度の高い結果が出たと発表した。濃度が高いと健康リスクが上がるとされる。団体は、日米地位協定が壁となり実現していない基地の立ち入り調査や、幅広い血液検査の実施を国や県に求める。

 団体は6~7月、嘉手納町など6市町村の計387人から採血し、京都大の原田浩二准教授に分析を依頼した。日本に血中濃度の基準はなく、ドイツを参考に調査。同国の有機フッ素化合物「PFOS」の目標値を27人が上回った。宜野湾市の住民からは目標値の2倍超を検出した。