大開発プロジェクト、見直しが必要か 運営資金が問題視されるブルックリンの公園

 ブルックリン区の都市再開発エリアとして建設中のブルックリン・ブリッジ・パークを巡って、建設計画を抜本的に見直すべきなのでは、との声が挙っている。
 ブルームバーグ前市長によって発案され、3.7億ドルの資金をかけての開発が決まったブルックリン・ブリッジ・パークは、起工以来予定通り建設が進み、年内には全プロジェクトの65%が完成するものとみられている。この大開発プロジェクト最大の目的は不動産開発であり、最終的には住宅430室の超高層ビル2棟が完備される見通しだ。
 しかし今、この超高層ビル2棟の必要性を巡って事業開発チームと同区の住民などが対立している。住宅だけでなく映画イベントの開催や劇場を設けるなど、商業スペースも完備しているこの公園には毎年1千万ドルの運営費がかかると予測されており、公園を問題なく運営していくためにも超高層マンションの建設は必要不可欠だ、とプロジェクトチームは主張している。
 一方で住民団体はこの公園が建設されたことでブルックリンの地価が高騰したため、既に建設が終了しているマンションだけでも公園を運営する費用は十分まかなえていると話し、これ以上景色の邪魔をする超高層ビルの建設には断固反対の姿勢を見せている。

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