SBI、新生銀行の非上場化へ

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共同通信
新生銀行の株主構成

 地方銀行との連携を進めるSBIホールディングス(HD)が、傘下に収めた新生銀行の株式上場を取りやめる非上場化の本格検討に入ったことが19日、分かった。約3500億円の公的資金を返済するには、株価を現在の3倍強に上げて国の保有分を買い取る必要があり、ハードルが高い。市場環境が影響する株価に左右される経営から脱し、地銀連合と連携を強化して収益力を向上、公的資金の返済への道筋を付ける。

 SBIHDは地銀と手を組み、「第4のメガバンク構想」を掲げる。中間持ち株会社「SBI地銀ホールディングス」を通じ、福島銀行や島根銀行など地銀9行に出資している。