大手通販会社アマゾンは30日、配管の修理から芝刈りまで顧客の要請に答えるホームセンターサービス「アマゾン・ホーム」を開始すると発表した。
ニューヨークをはじめとする3つの都市で試験的に運営されていた同サービスはこのほど、全国規模で展開されることが決まり、アマゾンはサービス業界にも進出することとなった。「これでアマゾンは購入から装置まですべてを行う会社となった」とクラリス・マーケティング社のトム・カポラーソCEOは話し、同サービスは700種類を超える専門業者を顧客の要請通り派遣し、家の修理などを行う予定だ。なお、同サービスはアマゾンから商品を購入していない人でも利用可能で、追加でサービス料などが課金されることもない。アマゾンによると、集められた業者は皆一流のプロフェッショナルで、同じようなサービスが他社で行われている場合はそれと同等のサービスを保証するとしている。
しかし、このホームサービス業界には既に多くのライバル社が存在している。その筆頭となるのが昨年、修理が必要な場所の写真を送るだけですぐに修理屋を派遣するオンラインアプリ、SnapFixを発表したアンジーズ・リスト社だ。創設者のアンジー・ヒックス氏は「われわれには20年間培った信頼がある」と語っている。